青雲を醸す風土
 三重県(伊勢国)は広く海に面し、海の幸には大変恵まれた所です。古代には御食(みけ)つ国、すなわち天皇の食料を献上する国として知られていました。
 『万葉集』には、すでに「神風の伊勢の国は山も河も美しい御食(みけ)つ国」とあり、気候風土に恵まれたこの地は、朝廷に自然が育んできた豊富な海の幸を納める「御食つ国」として重要な地位を占めていました。
 また、この地に天照大御神つまり伊勢神宮が鎮座することになった経緯として、『日本書紀』には「天照大神、倭姫命におしえて曰く『この神風の伊勢の国は常世の浪の重浪(しきなみ)の帰(よ)する国なり、かた国のうまし国なり、この国に居(お)らむとおもう』とのたもう」とあります。
 これらのことから、この伊勢の地は神話の時より、気候風土に恵まれ、大自然に育まれたまさに『美(うま)し国』とされてきました。
美(うま)し国・伊勢国